水害(その36)

中海町って「海」ってついとるし、水害が起こりやすいのでないか?

中海町は日本海から直線で10㎞離れた山辺に位置し、
梯川と滓上川の合流地点を中海小学校下に有し、
集落は山辺に沿って密集しているものの、中州にあるとも言える。
また、滓上川に隣接して建てられている家屋も少なくない。

『そんな中海町の過去に起こった水害はどうだったのか?』
『中海町ってたくさん水害が起こっていたのか?』を調べてみました。

参考文献:中海町史(中海町の歴史を記した本)

  • 6年前(2017/8/8)、台風5号の大雨で橋の欄干ギリギリまで水位が上がり住民は避難。中州は増水し数件の浸水あり。
  • 64年前(1959/8/14)、梯川増水により水害発生。被害程度は今回よりも低かったらしいが、床上被害も多数あり。
  • 127年前(1896/8/2)、大洪水。梯川および滓上川の濁流が氾濫。民家四十余戸流出。浸水せざるは十余戸。
  • 139年前(1884//)、洪水。
  • 174年前(1879/10/18)、梯川から出水で洪水。
  • 216年前(1807/6/29)、梯川からの出水で水田被害。
  • 234年前(1789/9/7)、梯川の大出水で小松がほとんど浸水。
  • 255年前(1768//)、手取川・滓上川の出水で平野部のほとんどが浸水。
  • 258年前(1765//)、梯川の大出水で小松30名溺死
  • 344年前(1679/7/6)、梯川の大出水で被害多々。
  • 373年前(1650/9/1)、大雨河川氾濫。

<調べてみての私の感想>
 近年に至るまでは。約35年に一回の頻度で何らかの水害(程度不明)に合っており、これが多いといえるのかは分からない。
今回の水害は6年前を除けば、63年ぶりであるが、私は6年前の台風5号の時の危うい状況が見えた時点で
何らかの手を打たなければならなかったと考える(結果論)。
 梯川は小松市を縦断する国管轄の河川であり、多くの水害を招いてきた。その度に治水工事が行われ、
川幅が広げられたり、川底を掘ったり、堰堤を高くしたりと改善を重ねてきたと思われる。
現代にいたっては、上流に赤瀬ダムもあり、より多くの水量に耐えうる河川に改良されてきたと考える。
 半面、県管轄の滓上川は梯川に比べると、川幅、深さ共に劣っており、今回のような水量が上流から流れてきた場合、
梯川と滓上川の合流地点から、その先の下流に流れ切れない水は、滓上川の上流へ向かって流れてしまう「バックウォーター現象」が
起こっていたと考えられる(私の勝手な仮説m(_ _)m)。
 
 おそらく6年前にも『バックウォーター現象』が発生していたはずなので、その危うさから何らかの手を打っていれば今回のようなことはなかったと思われる。
しかしながら、その逆説として「この2017/8/8の水量でも大丈夫だったから、手を打つ必要なし」とも言える・・・。
 どちらにしても今回の雨量は完全な「想定外」なわけで・・・次回はその想定外の数値が発表されているので・・・【つづく】

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